― 樋爪さんにインタビューするときに、もしかしたら『日用市』に関われるかも……って思いましたか?
松本
あ、それはなかったですね!そんな話をいただけると思ってなかったし、当時の私はとりあえずこの論文という名の「作品」を完成させないと……ってことだけ考えていました(笑)。
― なるほどなぁ。今回インタビューさせていただくにあたって、『日用市』に声をかけてもらったときの和花子さんの心の動きを聞いてみたかったんですね。瞬間的に「やりたい」と思ったのか、あるいは違うのか。どうでしたか?
松本
あ~、即決でやりたいって思いましたね。
― 迷いもなく?
松本
はい。私、東京の青山でライターのアルバイトをしていたときに『青山ファーマーズマーケット』の前をよく通っていたんですね。そういうマーケットが昔から好きで。
― ええ。
松本
で、海外行ったときも、マーケットを見て回っていました。フィンランドは特に最高でしたね。あと、アジアならベトナムも行きました。
― ベトナムはオールドマーケットもありますもんね。そういう場にもともと興味があったと。
松本
そうです。なので、最初に聞いたときは正直、自分が関わりたいというよりも、そういうマーケットが黒磯にできる嬉しさが強かったです。その上で「やってみない?」って言ってもらえたので、迷わず「やらせてください!」っていう感じで。
― その場で即答したんですか?
松本
はい。地元の野菜があって、地元の人や観光客の方が買い物にきて……そういう場所が黒磯にあるってすごいじゃないですか。
― ワクワクしますね。
松本
そうなんです。ですので、心の変化で言えば、「やりたい!」のみです(笑)。
― (笑)。そのあとに、あれやっぱり大丈夫かな……とか不安になったりしませんでしたか。
松本
なかったですね。やるぞって感じですね。
― すごいなぁ。そこからどういう関わり方をしてきたんですか?
松本
いまでこそ、がっつり関わっていますけど、最初はお手伝いみたいな感じが強かったですね。
― 『日用市』当日の。
松本
そうです。当日の運営メインでした。その後、出店してくださる農家さんの紹介記事を書き始めました。主にSNSで発信するために。
― なるほど。
松本
「『日用市』のインスタで紹介記事を発信していきたいんだけど書ける?」って言ってもらえて「書きます!」みたいな(笑)。
― そこでも即答(笑)。
松本
自信は全然ないですけど。
― さっきもそうですが、分からないけどとりあえず「やります!」って言うのは、心がけているんですか?
松本
そうですね……なんでもチャレンジしてみようという想いは強いかもしれないですね。
― へぇ。それは昔から?
松本
はい。チャレンジしてもマイナスになることはないってたぶんどこかで思っているんですよね。なんか……私が大学時代にチャレンジしていることって、周りから見たら一貫性がないって思われるんですよ。共通するものはあると思うんですけど、何か1つのゴールに向かって「これとこれをやっといたほうがいいよね」と順番にやっていく感じではないので。でもその一貫性がないチャレンジひとつひとつから、多くのことを学んでいて。
― やってみたら、そこから学ぶことが多かった、と。
松本
そうです、そうです。だから、やれる余力があって、しかもやりたいんだったら、それはやったほうがいいと思っています。ちょっと違うかもって思ったら、そのときに考えればいいかなって。
― じゃあ、これまでも目の前にそういう機会とかチャンスがポンって飛び込んできたときは……。
松本
あぁもう、掴んで。
― 一回掴んで。
松本
そうです。それに対して、違ったなということは何度かありますが、でも後悔したことはありません。
(つづきます)
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